公開記念ミニコメンタリー 2007.3.20 吉崎観音

超劇場版ケロロ軍曹2のヒミツをちょっとだけ紹介しましょう。


今回の映画製作過程では、よりイメージ深度を深めるために
イメージコンテを作成しました。最初に僕の構想を絵に
起こすのではなく、プロット、シナリオの進行に合わせながら
描き起こしていきます。そうすることで
不要なシーン、もっといいシーンがある、というように
ひとつの目安が出来ます。

壊したり、破棄したり、そういう叩き台の役目を
もつ報われない絵ですが、この過程があるのとないとでは
最終的なイメージの完成度がまるで変わります。

キルルの登場はだいぶもめました。
でも、映画館で「キルルだ!スゲー!」という声をきいて
採用されて良かったと思いました。


冒頭メール達の出現シーン。あれ?この服は?
初期、どんなパラレルがあったのか想像してみて
下さい。



とても魅力的に描かれたこの二人。
初期ラフを追崎さん。そのラフをもとに、ケロロワールドの
設定を加味して、再び追崎さんがフィニッシュ。

劇中では直接的に(あえて)語られませんが、彼等にとっては
海が当然の生活の場であり、どこまでいっても侵略する相手が
いないことが、さぞがし不思議で寂しかった事でしょう。
(ヒントは、ラストシーンの彼等の星にあります。)

地球人も、月にいったり火星を覗いたりしては、
誰もいないといっていますが、あちらの人には、
「おいおい、どこさがしてんだよ」と
いわれているかもしれないですね。

この一枚に、冒頭夏美ちゃんのイメージが込められています。
照明、構図、表情、立ち位置、万を語るよりも瞬間的に
万のイメージが伝わります。

もっとも初期の頃のイメージ。

製作も佳境の頃に、突然依頼があったケロン文字設定です。
映画後半、即席クルルズラボのモニタに表示される字は
これに準拠しています。簡単なようですが、気の遠く
なるような作業だったはずです。
製作スタッフの執念にただ、驚嘆するばかりです。

最後に、これも初期のころのイメージです。
夏美城にかかる逆さ虹。深海に出来た
空気層の中に、海を通してできたものです。

実際にはありえないかもしれませんが
みてくれたみなさんが
世界中の映画作品に胸をはって自慢できる
劇ケロ2ならではの
アイデアだと思います。



(C)2007 吉崎観音/角川書店,角川ヘラルド映画,サンライズ,テレビ東京,NAS
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